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1.黒色毛包異形成
 本症は黒色の犬、または黒白の犬の黒い被毛部分のみにみられる毛包形成異常で、毛質の変形及び脱毛が特徴的です。
<症状>
 とても早い月齢(生後4週間位)で症状がみられるようになり、ゆっくり進行します。
 毛は切れ毛様になり、貧毛になっていき、黒い毛が無くなるまで症状は続きます。
 毛の下が乾燥し、うろこ状になるのが前兆です。
 他の被毛部分は正常で、痒みは無く、その他の皮膚疾患の形跡はありません。
<遺伝>
 常染色体劣性遺伝と考えられていますが、確定はしていません。
2.皮膚無力症
 本症は皮膚の弾力性が低下し、つまむと非常に伸び容易に裂傷を起こす疾患です。
<症状>
 皮膚の弾力性の低下、裂傷。
 皮膚が裂けても出血はみられないことが多いようです。
 関節のゆるみや眼の疾患(水晶体脱臼、白内障など)もみられることがあります。
<遺伝>
 常染色体劣性遺伝のようにみえますが常染色体優性遺伝の可能性があります。
3.脱毛症
 本症は病的に被毛が脱落するもの、または被毛の発育不全が認められるものをいいます。皮膚組織の機能障害が原因となって生じるものとみられ、生理的なものまたは皮膚疾患に啓発するものを含みません。
<症状>
 皮膚には特に病変を認められず、脱毛は限局的または全身的に見られます。
徐々に脱毛が進んでいきます。脱毛部分には痒みがないことが多いです。
 6〜9ヶ月位で始まり、ダックスフンド(特にメス)の場合、側頭部分や首の下、太もも、胸部、腹部に起こり、オスの場合は耳翼の脱毛が両耳に起こります。
4.脂漏症
 本症は異常な皮脂の分泌と鱗屑生成を特料とする慢性の皮膚疾患です。1歳までに気づくことが多いです。
原因は不明な点が多いようですが、内分泌機能の異常および遺伝性素因が関与すると考えられています。
犬においてはその症状から乾性脂漏、油性脂漏に分けられ、多くは両方に当てはまります。さらに二次感染をおこして、脂漏性皮膚炎を起こすことがあります。
5.慢性表在性角膜炎(パンヌス)
 本症はパンヌス、すなわち慢性の表面が浅い角膜炎です。パンヌスは上皮下の血管新生と、角膜の白濁・色素沈着や角膜内への肉芽組織の浸潤がみられます。そのような症状が見られると、視覚を失う場合があります。4〜7歳くらいで発症することが多いようです。
<病因>
 素因をもった犬種の自己免疫性疾患や紫外線照射(または高度)によると考えられています。
6.類皮症
 本症は皮膚と付属器(毛、脂肪、腺)の先天的な位置異常です。
ダックスフンドでは遺伝的な要因が示唆されています。類皮腫は眼瞼
および眼球あるいは両方とも侵されることがあります。
<症状>
 眼の外側がよく侵され、房状の毛が眼に向かって生えたりします。
 眼瞼の他に、結膜や角膜が侵されることがあります。
 眼瞼の内側の小さな類皮腫は軽度の流涙と眼瞼痙攣を起こすことがあります。
7.小眼球症
 本症は眼球が著しく小さい奇形です。その眼球は十分に機能する眼から、眼内異常と視力がない眼までさまざまです。随伴異常としては、角膜異常、瞳孔膜遺残や白内障、網膜異形成と眼振がみられます。
 難聴やマールの遺伝子を持つダックスフンドに角膜の発育不全がみられることがあります。