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★ 生きるのを、がんばる ★
〜 10歳の時に脳腫瘍が見つかり… 〜
たどたどしい鉛筆の跡に、震える指先が見えるようである。
「糸とおし/玉むすび/ゆっくりたけど/1人でできたよ」
「2003年6月11日17時00分」、日付と時刻のあとに「加純(かすみ)」と名前がある。これまで、時刻の記された詩を読んだことがない。近刊の詩画集「いのちのいろえんぴつ」(教育画劇)をひらいている。
その少女、北海道厚岸町の豊島加純さんは10歳の時に脳腫瘍がみつかり、体が徐々に麻痺していった。通っていた小学校の先生から12色の色鉛筆とノートをもらった。加純さんは詩を書き、絵を描いた。
「12色/ここには12色のいろがある/目立たない色もあるけれど/みんな/がんばってる/ひとつ、ひとつ」。利き腕の右手が動かなくなり、慣れない左手で描いた色鉛筆の美しい虹は、線がときに震え、色と色とが交差している。
日ごとに病勢が進んでいくなかで、最後まで「生きるのを、がんばる」と両親に話していたという加純さんは、2年半前の2003年(平成15年)9月、11歳で亡くなった。
「先生がこの/ノートを見てなみだを/流してくれた/自分が/書いたもので/人が泣いてくれる/うれしかった/だから/がんばってかく/2003.6.25/13時54分/豊島加純」。残り少ない命の時間をいとおしむような、分刻みの時刻が目にしみる。
【読売新聞/2006年4月19日 「編集手帳」より】
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