東京都板橋区の東武東上線ときわ台駅で今月6日、線路に入り込んだ女性(39)を保護しようとして電車にはねられ、12日に死亡した警視庁板橋署常盤台交番の宮本邦彦巡査部長(53)(警部に2階級特進)の通夜が14日、同区舟渡の葬儀場で営まれた。途中から激しい雨が打ちつける中、和田康敬・副総監ら同庁の職員や宮本さんを知る住民ら約630人が参列し、葬祭場の敷地内には一時、参列者が100メートル近く列をなした。
ときわ台駅近くで働く寺井士郎さん(77)は「本来、行動を起こさなければならなかったのは近くに住む私たち。宮本さんは、それに代わって身を挺して市民を守ってくれた。申し訳ないと思うとともに、今はただ手を合わせるだけで精いっぱいです」と声を詰まらせた。
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